当事務所では多岐に亘る分野の法律問題を取り扱っておりますが、ご参考のために解決事例の1つを紹介します。
※特定を避けるために事実関係を多少変更している部分もありますが、大枠部分は変えておりません。
【事案の概要】
50代男性からの相談でした。友人とお店をはしごしてお酒を飲んだところ、朝方に警察官が来て「薬物を使用しているという通報があった」と言われてしまい、翌日、任意の尿検査に応じたところ、コカインの反応が出てしまったとのことでした。相談後、ご相談者の方は警察に逮捕されて、その後、勾留されてしまいました。
【当事務所の対応】
ご相談者の方は「絶対に薬物はやっていない。」と強く否定していたため、いわゆるドリンク・スパイキング(飲み物に薬物を混入して意識を失わせ、その隙に現金や所持品を盗み取る犯罪行為)の可能性を考えました。お酒(あるいは薬物)の影響で、ご相談者の方の当日の記憶が曖昧であったため、入店したであろう店を訪問し、従業員から聞き込み等を行いました。その結果、最終的に、相談者に有利な証拠が見つかり、検察官と交渉した結果、無事、起訴前に釈放してもらうことができました。
【コメント】
尿検査で薬物反応が出てしまうと、薬物を使用したことが強く推認され、かなり危険な状況ではありますが、現地調査等を行った結果、有利な情報を得ることができました。色々と行動してみることの大切さを学びました。
法律事務所DeRTA 弁護士 黒澤真志