当事務所では多岐に亘る分野の法律問題を取り扱っておりますが、ご参考のために解決事例の1つを紹介します。
※ 特定を避けるために事実関係を多少変更している部分もありますが、大枠部分は変えておりません。
【事案の概要】
40代の外国人の経営者様からのご相談でした。飲食店を経営していたところ、経営難に陥り、店舗と賃貸人と交渉の結果、すぐに退去するのであれば、未払い賃料等の債務を免除する旨合意し、すぐに退去したにも拘わらず、約4年後に当該債務の弁済を請求されたという事案でした。第一審はご本人が訴訟追行したところ、敗訴してしまったため、改めて控訴のご相談いただきました。
【当事務所の対応】
債務免除の合意を裏づける証拠が全くなかったため、法的には争うことが難しい事案でしたが、倫理的な側面などを含めた交渉材料を見出した結果、最終的に約100万円の債務の減額をしてもらうことができました。
【コメント】
最終的に認めてもらうことが困難な事案であっても、可能な限りの主張・立証は尽くす必要があります。このようなプロセスを経ることによって、良い結果に繋げることができます。
法律事務所DeRTA 弁護士 黒澤真志