kurosawa masashi
当事務所では多岐に亘る分野の法律問題を取り扱っておりますが、ご参考のために解決事例の1つを紹介します。
※ 特定を避けるために事実関係を多少変更している部分もありますが、大枠部分は変えておりません。
【事案の概要】
60代男性からのご相談でした。借金を返済できず、督促の連絡が頻繁に来ているので、自己破産をしたいとのことでした。
【当事務所の対応】
借金の状況等を確認させていただいたところ、最終の返済日から5年以上経過しており、かつ、訴訟にもなっていなかったようなので、借金は時効により消滅させることができる可能性がありました。そこで、それを前提に取引履歴の照会を行い、時効期間の経過が確認できたため、消滅時効の援用の通知を行いました。金融機関側もこれを認めて、無事、督促等はこなくなりました。
【コメント】
自己破産をする場合、実は裁判所への多額の予納金が発生したりするので、一定の資金が必要ですが、時効の援用で解決できたことにより、少ない費用負担で済みましたので、依頼者様にとっても良い結果であったと思います。
法律事務所DeRTA 弁護士 黒澤真志
ABOUT ME

2009年12月に弁護士登録(登録番号41044)し、アクト法律事務所にて勤務した後に2019年4月に独立し、法律事務所DeRTA(デルタ)を設立。
会社の顧問業務から訴訟事件まで数多くの事件をこなし、東京地方裁判所の破産管財人や東京簡易裁判所の司法委員も担当している。
著書に「解雇事例をめぐる弁護士業務ガイド」(三協法規)共著、「離婚・離縁事件実務マニュアル」(第3版)(ぎょうせい)共著、「遺産分割実務マニュアル」(第3版)(ぎょうせい)共著、「新破産実務マニュアル」(全訂版)(ぎょうせい)共著、「遺言書・遺産分割協議書等条項例集」(新日本法規)共著など。